日本人として
2010年8月9日(月)
開館と同時に一本の電話が鳴る
「吉田産業会館の玄関横にある銅像は誰の作品ですか?」
即答出来ずに、「調べて折り返します・・・」
何から調べてよいのか解らず、とりあえず銅像を見に行く
銅像には「若き日の母」とプレートに書いてあり、作者名はあるが私では読めない・・・
ネットで「若き日の母」と検索すると、すぐに出てきた。
北村西望氏の作との事。
北村西望氏に関して、調べていると長崎の平和祈念像の作者であり、日本の美術界ではかなり著名な方であることを知る。
「吉田産業会館には有名な作者の銅像があるものだ~」
高さ40cm位のブロンズ像でさえ、40万円以上はするようで
この大きさだといくらするんだろう???さぞかし高いんだろうな???
等と知りえた情報と目の前にある実物を見比べる私・・・
気になって会館内にある銅像も調べてみると、
玄関内ロビーにある銅像は「将軍の孫」
2階廊下には「母子像」
と当館には北村西望氏の作品が3点もありました。
身近にある銅像の作者さえ知らずに施設管理をしていたことに、恥ずかしさを感じながらも
お問い合わせをいただいた事で、今後はきちんとご説明が出来ると、一安心していたのですが
ロビーのテレビで長崎の原爆投下のニュースを放映していた。
何気なく目に留め、数歩歩いてから、はっと気づいた!
朝の電話の方はもしかして、長崎原爆投下である今日、何らかの映像で産業会館にある
「若き日の母」を見たのでは?もしくは北村西望氏に関する作品で思い出したのでは???
おりしも原爆投下と同じ日に、まつわる方の作品に関して学ぶとは
日本人として恥ずかしくもあり、また日本人として忘れてはいけない事を再認識させられた日でもありました。
お問い合わせいただきました方、本当にありがとうございました。
そしてこのような悲劇が二度と起こらないことを祈ります。
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